光明学園の指針は「心安らぐ学校を創ろう」。これは建学の精神や校訓にも繋がるものだと考えています。そして、その実現に必要なものは、“幸せ感”ではないかと思っています。では、その“幸せ”を呼ぶ要因は何なのか、次の4つの因子を考えました。1つは、「『やってみよう』自己実現と成長の因子」です。やらされるのではなく、自ら「やってみよう」と行動することが大事。学業も課外活動も、やりがいを持っていきいき・わくわくとやってみることが大切なのです。2つ目は、「『ありがとう』感謝の因子」。「ありがとう」の気持ちを持つ人は、持たない人よりも幸せ感が高い。また、「ありがとう」は連鎖します。誰かにありがとうと言われたら、その人もまた誰かに何かをやってあげようと思います。幸せの連鎖です。3つ目は、「『前向きに・何とかなるさ』ポジティブ因子」です。心配することは悪いことではありませんが心配し過ぎでもいけません。気楽な感じで物事を捉える方が、幸せを引き寄せる気がしませんか?そして最後は、「『あなたらしく』ありのまま因子」です。人の目を気にし過ぎずに、自分らしく自分のペースで生きる人ほど、自己肯定感が高まり、より幸せを感じられるのではないかと考えています。これら4つの因子をもって“幸せ感”を高めながら、光明学園で“心安らぐ”3年間を過ごしてほしい。そしてその先にある自分の夢に向かって巣立って行ってほしい。それが本校の願いです。
校長 天野雅秀
本校では“智慧”と“慈悲”を建学の二本柱としております。“智慧”とは真理を追究する探究心と向上心。“慈悲”とは見返りを求めない優しさ。ただその人のために尽くす気持ちが大切です。それがあれば相手も全力で受け止めてくれます。輝く自分を育てその輝きで相手を明るく照らす。それが光明学園の願いです。
大正8年4月、時宗大本山当麻山無量光寺第61世法主山崎弁栄聖者によって創設されました。本校では、創設者山崎弁栄聖者の理念でもある「すべてに智慧と慈悲をもって一生懸命に努力する」を校訓とし、修養会を通じて、日々人格の向上に努めています。これは、人格の完成を目的とする普遍的な中道的人生観の上に立ちながら、個性を大切にした教育を行うことを意味します。知育・徳育・体育・霊育のバランスのとれた教育を効果的に行うには、師弟間の秩序を確立し相互に和合することが重要となります。そのため、本校では「教師は生徒を熱愛し、生徒は教師を敬い、もって敬愛交流を図る」という秩序を重んじ、その確立に師弟ともに努めています。
本校の校章は、著名な彫刻家でもあった本校教諭の難波孫次郎先生が考案されたものです。昭和23年ごろ、仏像研究のために古都奈良を旅された難波先生が、蓮華(レンゲ=ハスの花)をモデルに制作されました。蓮華の実は、仏道に帰依(きえ)する菩薩が、仏に仕えるときや世俗の人々を導くときなどに、手から離さず常に持たれているもので、仏教をもって建学の精神としている本校の校章にふさわしいものです。したがって、この校章には、「学園に集う輩(やから)が、泥の中に咲くハスの花のように清浄潔白で、学びの道に精進(しょうじん)しよう」という願いが込められています。
そこで、本校では授業の開始と終了時に手を合わせ、お十念をするのが特色の1つです。これは、常に合掌の心を忘れず、生徒と教師が敬愛の心をかよわせ、「人格の完成」という大きな目標に向かって努力することの表れなのです。
作詞・作曲 植村栄輔
一、
世紀新たな 相模野の
東が丘に 育まれて
まどいたのしき 同胞が
学びの園に 咲き匂う
かがやく母校 相模原
二、
光明の教 垂れましし
尊き聖の 面影を
慕いまつりて もろ共に
学びの道に こぞりたつ
誉れの母校 相模原
三、
自治勤勉に 親切に
智徳を磨き 身を鍛え
試練に耐えて 興国の
学びの道に 誓いゆく
理想の母校 相模原
四、
伝統茲に 幾春秋
かざす心も 睦まじく
希望にもえて すこやかに 学びの道に 勢い立つ
栄えある母校 相模原